元々は上海の日系紙加工メーカーにて、語学を活かし生産管理兼日本連絡窓口をしていました。4年間勤務した後、もう一度きちんと中国語を勉強したくなり大学附属の学校で語学を学び直しました。以前よりもさらに中国語を活かして働きたくPERSOLKELLY上海に登録し、企業様の窓口となるリクルティングアドバイザーという業務をご紹介頂きやってみることに。初めは正直営業というお仕事に抵抗があったのですが、日々色々なお客様にお会いしてお話を伺うのが、今ではとても楽しいです。
私は主に日本人候補者の方をご紹介しておりますが、お客様は民営企業、欧米企業、日系企業と多岐に渡り、人事の方が中国語しか話せないことも少なくありません。
ですので、求人のヒアリングや候補者の方のご説明から始まり、入社までのサポートを全て中国語で行うことが業務の半分以上を占め、3つの壁をよく経験します。
① 日本人-中国人(文化、習慣面の考え方の壁)
採用までに日本人の候補者の方はかなり細かい内容を気にされ応募前にご質問されることが多いのですが、特に日本人をご採用されたことのない中国の民営企業などは日本人社員に対する決まりもまだなく、全て面談によりと大雑把な求人内容になってしまうことが少なくありません。それは中国の方からしてみれば、色々な相談の余地があるということで良いことなのですが、日本人の方はそういった案件には躊躇して応募を控えたりする傾向にあります。日本人を今までに採用されたことない企業様にはあまり大まかな内容の場合、候補者の応募意向を取ることが難しいとご説明をし、待遇の設定などをある程度相談しながら決めていきます。
② 日本語-中国語(コミュニケーションの壁)
私の中国語はネィティブではありませんので、中国人人事の方に上手く伝わらないこともあります。そんな時は部門マネージャーに中国語の文章をチェックしてもらったり、適切な表現方法を確認しながら、より伝わりやすい方法を常に模索しながら進めています。それでも、コミュニケーションが取れないときは、部門マネージャーに対応をお願いし助けてもらっちゃっています。
③ 日本-中国(規模、スピードの壁)
人口面や、採用地が中国であることも考えると、やはりご紹介できる日本人候補者は中国人の方と比較にならないくらい少ないです。そこで、中国人人事の方は戸惑いを感じるようで、催促をされることも多いのですが、採用条件が中国人募集の時のようにかなり限定されている場合も少なくないので、担当の方と相談をしながらなるべく多くの方をご紹介できるような内容に、条件の見直しをして頂いたりしています。
また、中国では採用スピードが日本よりも早く進みます。候補者の方をご紹介したその日にご面談されたいというようなこともよく有りますし、内定まで1~2週間ということも少なくありません。日系企業の担当者様は日本での採用と同様に時間をかける傾向にありますので、次ステップを決められた時には、既に候補者の方に内定が出てしまっていることも多々あります。中国での人材採用の経験があまりない担当者の方にはその辺を説明し、良い人材の採用機会を逃さないよう、なるべく早い意思決定をお願いしています。
このような壁を乗り越えながら、採用を成功させられるよう企業担当の方と一緒になって日々取り組んでいます。ご依頼を頂戴してから、ご入社を迎えるまでに半年~1年かかることもあるのですが、無事候補者の方をご入社までサポートできた時は本当にとても嬉しいです。
私が所属する日本人部はチームワークがとても良く、皆すごく仲がいいんです。
毎月個人、チームの業績を追いかけていますが、調子が悪いスタッフがいても、意見を出しあったり、助言をしたり、助け合って成果を出せるような雰囲気が出来上がっていて、それがとても心地いいです。そのおかげか皆達成率も高く、チームでも今年はMVG(最高団体賞)を頂くことができました。ご褒美にみんなで行った高級鉄板焼きの味はまた格別でしたよ!